小父さん達の秋合宿、② 佐武流山

秋合宿2日目は分散登山。今日往復する佐武流山へは檜俣川を渡渉しなければならない。関東を直撃した強力台風15号の通過から3日目であるが、宿で聞くと水量は未だ多く、ロープが流されているとの事であった。前日の風呂帰りにお土産用の民芸品の藁草履(¥480)を購入し準備万端。苗場山に登るK君運転の車で出発した。
 ●場  所:秋山郷・佐武流山
 ●時  期:平成23年9月25日(日)
 ●同行者:単独
 ●時  程:林道ゲート 0535、近道分岐 0625-0635、林道下降点 0700、
   檜俣川(渡渉)0720-0745、物見平 0830-0840、ワルサ峰 0930-0945、
   苗場分岐 1015、坊主平 1025-1035、佐武流山頂 1110-1145、
   苗場分岐 1215、ワルサ峰 1245-1255、物見平 1330-1335、
   檜俣川(渡渉)1405-1440、林道下降点 1455、近道分岐 1520、
   林道ゲート 1600
 
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林道ゲートから勇躍出発。付近の路肩には車が1台。出発前に更に1台到着し、佐武流山へ行くとのことであった。昨日と違い今日は素晴らしい天気。昨日登った鳥甲山が見える事を期待したが、林道は鬱蒼たる森の中。途中、間伐現場があり戦車の様な材木運搬車が休止し、路面は泥濘状態。今日は作業をしていない。
 
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林道の3km標識を見て、暫く行くと二股に分かれた。近道の分岐で、ここからは檜俣川林道になる。左手に朝日を浴びた月夜立岩が見え出すと下降点は近い。林道の屈曲点にテントが張られていたが人の気配は無かった。林道標識2km地点の直ぐ先に下降点があり、急な滑りやすい路が120m下へ続いている。
 
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下降路は一部台風の影響を受け崩れていたが問題無く通過。川が近づくと流れの音が響いてくる。対岸のロープで渡渉点を確認したが、先ず少し上流の石の多い所をチェック。思ったより深い為に諦め、落ち込み手前の浅瀬を渡ることにした。
 
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杖と即製草鞋の効果もあり無事渡渉を終ったところへ、先程の登山者が到着した。川に流されたロープの端末を引き上げ、2人で連携してロープを張り直し、彼が無事渡ったのを確認の後、出発した。(濡れたロープは重く、最初の2回は対岸に届かず、その後も対岸に届いても水の勢いで流されてしまったが、5回目にやっと成功した。)
 
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川を離れると急な登りが続く。小1時間で丁度良い休憩場所・物見平に着き、一本入れていると先程の登山者が追いつき、暫くご一緒した。尾根筋に入っても深い樹林で展望が無かったが途中の岩場から山頂方面を垣間見ることが出来た。奇怪な岩峰は1998mの猿面峰とのことである。奥志賀方面も良く晴れ上がり、烏帽子岳が勇壮な姿を見せている。(残念ながら鳥甲は全く見えない)
 
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登り出して最初のピーク、ワルサ峰1878m(地元の案内では悪沢峰とあった)。ここで宿で貰った弁当を食べブランチタイム。同行して頂いた韋駄天さんには先行してもらった。ここの登山道は極めて真面目と云うか、稜線を確実に超えて行く。巻くということを知らない実直さには敬意を表すとともにウンザリもするのだ。
 
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苗場への分岐には、水場へ10分の表記があったが、確認する状況では無かった。坊主平で一度休んだ後、山頂へ向かう。途中、樹間から鳥甲山が見える場所があったので、兎に角1枚激写。手前左は、猿面峰。
 
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山頂到着は11時過ぎ。途中ペアの登山者と擦れ違う。先程の方と談笑していたら結構時間が過ぎてしまった。ここから白砂山への縦走路がある筈だが踏み跡は確認できない。苗場山に雲が懸かってきたため下山開始。少し下ったところから岩菅山を望むことが出来た。ここで先行させてもらう。
 
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思ったよりも時間が無い。ワルサ峰と物思平で休憩をとり、川俣川の渡渉点へ一目散に下りた。物見平辺りの樹林帯には蛸の様な根を持つ巨木があり、これも一興。
 
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渡渉点に着くと、登りで出会ったペアが渡り終わったところであった。今度はロープも活用して渡る。この後、端末を補修して川から離れたが、時々晴れ空から雨が落ちる不安定な天気となった。往路の林道を戻ると、出発ゲート前でK君が出迎えてくれた。苗場山に登山後、温泉に浸かり、すっきりしたK君から『臭え!』と云われたのは心外である。(3時間前の彼も多分臭かったと思う)でも有難う、2人とも無事下山いたしました。
なお渡渉点の細部状況は以下を参照下さい。