丹沢・蛭ケ岳、白馬尾根
蛭ケ岳は早戸川、玄倉川、神ノ川の分水嶺で、神奈川県の最高地点。主脈縦走コースや地蔵尾根から登ったことはあるが、早戸川正面からは、林道の閉鎖、渡渉場所の存在、蛭が多数生息等、悪条件が多く今まで行かず仕舞いであった。梅雨時で蛭が立派に御活躍できる嫌な時期であるが思い切って出かけてみた。本間橋に車を置き、白馬尾根~蛭ケ岳~姫次~榛の木丸と右回りに周回するコース。林道が通過可能な事と、姫次からの下山路は4日前に事前に確認したので、渡渉の準備と蛭対策、白馬尾根取付き地点を誤らないことが今回の焦点。(佐武流山登山の際、増水した渡渉点で威力を発揮した民芸草鞋改良1号も密かにザックの底に眠っている)
●場 所:蛭ケ岳 1673m
●時 期 :平成29年6月20日(火)
●同行者:単独
●時 程:本間橋 0655、伝道 0715、雷平 0755-0805、ガレ場 0905-15、
草原入口 0935、鬼ケ岩ノ頭 1005-10、蛭ケ岳頂上 1035-55、
地蔵平 1145-55、姫次 1220-30、榛の木丸 1310-15、鹿戸 1330、
伝道 1415、本間橋 1435、
家を出たのは5時若干過ぎ、相模原の息子宅にお使いをして本間橋には6時45分に到着した。若干雲があるが梅雨時としては良い天気、気温15℃、蛭除けの塩水を振りかけて出発する。
榛の木丸分岐の造林小屋までは4日に前山ノ神と歩いた経路だ。案内板の写真に経路の概要を黄色矢印で書き込んだ。
造林小屋から先の巻道。沢側は急だが問題なし。
最初の桟道。崩れかかった所を補強してある。
2つ目の桟道。これが無いと難渋しそう。
3番目の桟道。チョット心許ないが大いに助かった。 (整備に感謝)
巻道から第1渡渉点が見下ろせ、立派な丸木橋が架かっている。
第1渡渉点(丸木橋)。(橋が無くても問題なさそうな予想外の渡渉点であった。)
早戸川の流れとヘツリ地点。巻道もあり、伐採作業をしている様だ。
第⒉渡渉点(丸木橋)再び左岸へ。途中ギンリョウソウが咲いていた。
第3渡渉点(丸木橋)、雷平迄このまま右岸を行く。
雷平の第4渡渉点にも丸木橋、(斯くして民芸草鞋改良1号は眠ったままとなった)
本谷沢を渡って直ぐ、下から鹿戸が見える。
荒れた沢状地形を登ると2つ目の鹿戸。この後は確りした踏み跡が付いていた、
植林帯の下草が増え、右手から鹿柵が出て来た。背後の榛の木丸はまだ高い。
踏み跡が乱れ、小さなガレ場に到着。1300m近く登った様だ(小休止)。
草原とブナの樹林帯の間を登る。涼しい樹林の中に入りすぎ一時踏み跡を失った。
踏み跡は樹林から草原へ。(この辺りに積もった雪が馬の形に見えるのだろう。)
鬼ケ岩ノ頭に到着。蛭ケ岳は目の前だ。風は爽やかだが日射しは暑い。
鬼が岩からは梅雨の富士山が鮮やかに見渡せた。
鬼が岩からの蛭ケ岳 (53年前の春休み、アイゼン無しで通過時の怖さを思い出す)
檜洞丸、同角ノ頭、臼ケ岳を従えた富士山。残った白八汐も花を添える。
仏谷の大ガレの脇を木道は下って行く。
サラサドウダンツツジ。足元に花が沢山落ちているが、まだまだ艶やか。
袖平山、姫次の稜線目指して下る。地蔵平にはオオカメノキか?ヤマボウシか?白い花。
榛の木丸手前の痩せ尾根。この先、先日落とした鈴を探したが見つからず(残念)。
榛の木丸からは東尾根ではなく、長いが緩やかで判りやすい造林小屋への尾根を選んだ。途中のガレ場源頭からは昼ケ岳が見える。次回は市原新道か大滝新道を登り白馬尾根を下ろう。(勿論、紅葉時期)
植林帯に入ってから尾根を外して作業道に入ってみた。
残念乍ら水場等は無かったが、伝道沢渡渉点の直ぐ上で合流、本日も無事下山。