太刀岡山・鋏岩左岩稜

10月末、台風27号が多くの雨を降らせた2日後、いつものメンバー3人で太刀岡山鋏岩に出かけた。狙いは左岩稜。里に近く、交通も便利、秋なのに雪の心配も殆ど無い、良い事ずくめだが、クラック登攀に自信が無い、と云うよりやったことが無い自分にとっては誰かにすがるしかない。
と云う事で,Y先達を頭に、埼玉、長野、東京の全国津々浦々から甲州に集まってもらった次第である。集合場所は登山口近くの駐車場で8時。なんやかんやで集まったのが8時10分頃。本日、天気晴朗、かつ波は関係ないけれど、えらく寒い。温度計は7℃を差し、日陰の駐車場はまるで冷蔵庫。慌ててパッチを履くやら、長袖を重ね着するやら、防寒対策に大わらわ。その上にハーネスを着け、ヘルメットを被り、戦闘準備完了。ロープはシングル2本を使用、単縦陣で突入することに決定。歩き出す頃にやっと陽が上がり、暖かくなってきた。岩場への路は川を渡るのだが、雨上がりの大量の水が勢いよく流れている。やはり今日は波高しか?下流に飛び石があり、義経八艘飛び飛びで無事通過。やがて岩場が現れ、その左端に左岩稜の入口があった。先達が登ったルートとは異なり、先達にとっても初めてのルートと云う事で、今日の先陣は御大将自ら引き受け核心部を突破する事となった。さてどうなるか。
出発前、駐車場から眺めた鋏岩。ザックに弁当、薬、防寒具は入れたが懐中電灯は入れてない
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陽が射してきた8時20分頃、元気に出発。
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最初の関門、1P。左から中間地点に出た後、クラックでは無く、その右の凹角を突破。
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2P目、この次のクラックを右に迂回しチムニー下まで進む。然し、厳しい。
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5P目で小生が先頭。残置ハーケンを拾ううちにヌンチャクが無くなり、大木脇でピッチを切る。○は殿のY先達。
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5P終了させた地点からの曲ケ岳。支点を大木から反対側のピンに変えSさんがビレイ。
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7P目からはSさんが先頭。余裕しゃくしゃ。登り乍、口をアングリ開けている我々を上から激写。
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7P目、お決まりの場所、天空のリッジでポーズ。身体が柔らかければY字バランスも出来るかも
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夕日に照らされた鋏岩。麓からは夕焼けのメロディーが流れてきた。予想外の時間経過だった。
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最後のピッチはS、I 2人だけが登り下山。駐車場到着時は確り暮れていたが、大満足で終了の鋏岩であった。帰路は高速を飛ばし、2時間強で自宅へ戻った。
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