秋の小川山

今年も秋の小川山マルチルートを登ろうと集まったのはYS I の3人。今回はテント合宿を止めて、金峰山荘3泊の豪華プラン。然し、予約を入れた後、天気予報は悪くなるばかり。1日延期する案、1週間延期する案も出たが、中止案は無く、当初の予定通り9月2日(月)~5日(木)で決行された。
登るルートはY先達が5~6コース選び出し、やる気満々であったが、皆さん小説を確りと宿に持ち込み荒天対処も万全。今回は昨年の様に暗くなってから食材を買い出しに出かけ、闇汁の様な夕食はしなくて済む。然し豪華な焚き火が出来ないのは些か寂しい。
 
第1日は10時にナナーズ集合。午後から八幡沢左岸スラブの『春のもどり雪』を登る。何と無く自分がトップで行く事になった。9mmダブルロープは紫と緑であったが、赤、緑と呼ぶ事になった。最初のボルトへのクリップまでが一番嫌な所であったが、岩は乾き登りやすい。右手の支点でピッチを切り、2ピッチ目は大きな松を目指す。ここも快適。3人が松の木に集まり、最終ピッチがスタート。この先はボルトが無くNPだけ。勇んで出かけた途端、急に雨が降り出し、岩はみるみる濡れてきた。もはやこれまで、ここで終了し懸垂で下りる。50m2本で、丁度岩場の基部まで到着した。後は傘をさして、周辺の岩場を偵察。宿に帰ったら15時になっていた。その後、風呂、夕食、風呂と続き快適に就寝。埼玉では大きな竜巻があったらしい。
 
2人がロープをさばき、確保準備。ルートの終了点は良く見えない。
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2ピッチ終了点と、濡れてしまった最終ピッチ
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2ピッチ分一気に下る。Yさんが居る辺りが1ピッチ終了点の高度。ハチの巣のあまけ付き。
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2日目は目覚めると青空が広がり、予想外の良い天気。駐車場付近を散歩し、今日登る予定の最高ルーフの岩、あみだ岩方面を眺めた。朝食後、8時半に出発。然し中々目指す岩場に取りつけず岩場捜しハイキング。最高ルーフの岩を特定し一安心。隣の最高ルーフ見学ルートに取りつくも、難しく、2番手にもかかわらず、ヌンチャクを掴み、スリングアブミまで繰り出して登った。2ピッチ目は省略で終了。本当に見学ルートだったのか?である。ここで午前が終了。
 
奥にあみだ岩。手前に狸岩(左)、こけしが並んだようなお姫様岩とお殿様岩。
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いざ出発。念の為、笠は手放せないアイテム。
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チョックストーンに乗ると下に山荘が見える。(殿と姫の鞍部)
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最強ルーフを横に見ながらのルート。『見学ルート』にしては一寸難しいのだが?
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答えを知っているかもしれない謎のキノコ。タマゴタケなら良いのだが、違うみたい。
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午後はあみだ岩のあみだくじルートを登る。私がトップ。ボルトは2本だけで、NPを途中で使いながら1Pの終了点・松ノ木まで登った。更に上まで登ったが、ボルトが無く、NPを入れるリスも無いため、1P終了点まで戻る。ここから先達Yさんが先頭に立ち直接最終ピッチ直下まで導いてくれた。
最終ピッチはボルト無し。NPだけによるリードは流石に怖かったが、何とか辿りついた。頂上からの眺めは最高であったが、自分のカメラは出発点に残置。Y先達の撮った写真をお借りした。
 
最終ピッチ中間のSさん。
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昨年登った屋根岩2峰が隣に並んでいる。
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あみだ岩頂上にて。
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金峰山荘へ戻る途中、虹が現れた。イメージ 4
 
3日目も晴れ間があったが、屋根岩3峰に行こうと準備をしていると、急な雨。雨は中々止まず本を読みだすと地震が発生。目の前のサイコロ岩?を眺めたが、頭は崩れていなかった。然しこれで停滞が決定的になり、昼から風呂と読書三昧。テントだったら撤収だろう。(良かったのか悪かったのか)
運を天に任せた最終日。朝から激しい雨が降っていた。待つまでもなく撤退。4日間の内、2日は途中離脱もあったが何とか遊べたが、残り2日はふられてしまった。でも、行って良かった・・と云うのが結論である。Yさん、Sさん、有難う。