日高・カムイエクウチカウシ

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【第2】平成13年9月1~2日、カムイエクウチカウシへ行った。同行は5月に奥さんと登り、スキーで滑り降りたという猛者のHさん。前日夜、札幌を出発し十勝のキャンプ場まで前進。翌朝早く、車で登山口へ。夏山シーズンを過ぎたためか登山者の姿は無い。登山は、いきなりの札内川渡渉から始まる。河岸の踏み跡を只管辿るのだが、行き詰まったかと思うと、対岸のどこかにピンクテープがあり、渡渉適地を示している。8の沢出会いまで7回の渡渉を繰り返したが、8の沢から流れは細くなり、渡渉の心配なし。その代わり傾斜が急になってゆく。カール底に出る直前は特に急で、飛び出したカールが天国に思えるほどだ。(ただしこのカールは、人だけではなく羆の天国)高山植物は最盛期を既に終え、秋の花が僅かに咲いている。霧が立ち込めるカールはどこから羆が現れてもおかしくない。水場と平地、風をさえぎる這松等、絶好の天場であるが、水を満タンにし山頂へ向かった。カール側壁のお花畑は羆の掘り返しにより段々畑の様だ。また、諸所に真新しい熊の糞を発見。緊張しつつ登り、山頂へ着いた時は何故かホッとした。(良い場所はキムンカムイ様にお譲りしましたよ、ここでどうか1晩だけ泊まらせてくださいという気持ち)山頂付近も霧に覆われ、展望が利かなかったが、夕方の一瞬、幌尻岳方向を眺めることが出来た。翌日、起きると弱い霧雨。早々にテントをたたみ、往路を戻るべく出発した。八ノ沢カールでは、福岡大学WV部員達の慰霊碑に手を合わせ、無事を祈願。羆達の視線を感じつつ、カールを離れた。8の沢出会いからは若干水量が増した札内川の渡渉を再び繰り返し、無事登山口に帰り着いた。