東峰南東尾根から丹沢三峰周回

十二節季の清明を翌日に控えた日、丹沢三峰東峰南東尾根から三峰登山を企てた。丹沢山まで行ければベストだが、最悪の場合は往路を下山、中峰から弁天尾根を下る事も出来る。残雪が未だ残っていそうだが、予報は晴で、風も弱い好条件。兎に角登ってみた。人が分け入らない静かな尾根は、危険個所も無く、踏み跡も確りしていた。何よりも素晴らしかったのは、巨木との出会いだった。
●場  所:丹沢三峰 1360m(中峰・円山木ノ頭)
●時  期:平成31年4月4日(木)
●同行者:単独
●時  程:塩水橋Ⓟ 0835、c550峰 0900、741m峰 0930-40、ブナ巨木 1045-55、
 縦走路 1125、東峰(本間ノ頭)1135-1205、中峰 1235、西峰(太礼ノ頭)1300-10、
 堂平登山道 1340、雨量計 1350-1400、塩水橋Ⓟ 1455、

家を出たのは7時少し前、山ノ神は登山には同行しなかったが、山麓緑区の息子宅まで同乗し、庭手入れのお手伝いをすることになった。宮ケ瀬湖経由で登山口塩水橋へ着いたのは8時25分。塩水川左岸の尾根に取りつき登り始めた。
持参した5万分の一地形図。橙色は歩いた推測経路。【拡大可能】
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水道施設への細道を少し進むと山道の入口があり、その先に立派な祠があった。
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壊れた鹿柵を越えて山仕事用?の道が続いている。
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踏み跡は尾根をジグザグに進み、時々左右を巻きながらゆっくり登る。
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巻道から眺めた三峰山934m。(此方は大山三峰とも呼ばれる様だ。)
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一休み入れた741m峰先に現れた巨木①、常緑樹の様で葉は樫や椎に似ている様だ。ゴツゴツした幹がこの尾根の主、という雰囲気を醸し出している。
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続いて現れたのは丹沢では比較的ポピュラーな榧。近くに同じくらいの木もあったが、斜面に大きく根を張り苔むしている様は雄々しく、巨木②として写真に収めた。
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標高900m付近は下る場合迷いそうな所。登って来た右方向に赤布があった。
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1137m峰が解らぬまま歩くと日陰に斑雪が現れた。
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741m峰から1時間、へばり出した頃であった巨木③、こちらは山毛欅の大木だ。この辺りでは最大、山の主ではないだろうか。少し先に見える倒木で小休止。
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左手に中峰が見えた。近い様であり、遠い様でもあり微妙。然し疲れた。
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総元締めの丹沢山は真っ白で未だ冬景色。
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巨木終焉の地、ヒコバエが後を繋ぐであろう(我が家もヒコバエ6本が育っている)。
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丹沢山の先に塔ケ岳~表尾根の稜線がはっきり見える。今日は穏やかだ。
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尾根が狭く・急になり主稜線が近くなった。黄色のテープを見かけた。
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縦走路に合流。雪の上に自分の足跡が付いている。(下山標識はこの看板。)
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東峰山頂で🍙タイム。山頂手前で若者1人に追い越された。大倉へ下るそうだ。
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中峰、西峰に向かって歩き出す。途中の岩稜にはまだら雪。
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尾根の北側は雪が被った冬景色。(南側は日影に残る程度でアイゼンは使用せず。)
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丹沢最高峰蛭ケ岳を眺める。白馬尾根には雪が無く草馬状態。【拡大可能】
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中峰より東峰と南東尾根を振り返る。弁天尾根下山も考えたが西峰へ前進。
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丹沢山は遠い。そろそろ登るのが嫌になってきたが、行くしかない。
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西峰先で南側堂平方向へ直降下。適当に下るとケーブルに出会い植林帯まで下る。後は方向を維持して進み登山道に合流、やがて雨量計に到着、休憩をとった。
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林道から眺めた三峰東峰。巨木の真打・弁天大杉を眺めながら無事下山した。
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