丹沢・焼山、廃道を宮ケ瀬から往復

焼山は、丹沢主脈縦走コース最後(北東端)の山で、55年前、高校1年の春休みに鍋割山から縦走し宮ケ瀬方面へ下山したのが初登山である。焼山から宮ケ瀬への下山道は路面崩壊により現在廃道となっているが、かっての道を歩いてみたいと思い立った。危険な崩壊箇所は避けて稜線を歩く事にし、且つ判り易い登りに使用、下山は黍殻山~大平~落合橋と大きく迂回し、長いが安心な周回コースで計画した。
●場  所:丹沢・焼山 1059m
●時  期:平成31年2月17日(日)
●同行者:単独
●時  程:水沢橋Ⓟ 0755、柏原ノ頭 0845-55、桃木沢ノ頭ベンチ  1010-20、
   鳥屋分岐 1120、焼山頂上 1130-1210、路迷い確認(820m)1300、
   旧道へ復帰 1320、桃木沢ノ頭ベンチ 1340-50、柏原巻道北端 1415、
   往路との交差地点 1445、柏原登山口 1515、水沢橋Ⓟ 1535、

家を出たのは6時20分。中央道を使用し、駐車場所の水沢橋には1時間15分で到着した。気温マイナス1℃、天気予報は晴であったが、雲が多い。準備中にがタクリ峰へ登るという登山者と情報交換。柏原ノ頭へのショウトカットコースを教えてもらい、そこから登り始める。
次の地図は当日持参した五万分の一地形図。但し経路は、近代的GPSの軌跡ではなく、製作後70年以上を経過した8式GPS(grand papa system)の推測値であることをお断りする。赤は当初の予定。桃が登り経路。橙が下り経路。拡大してみてください。赤数字は、写真撮影地点。
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水沢橋の駐車場から50m程戻ったここから登山開始。
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鹿柵の東側、じご西側を沿いに登って行く。
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廃道となった旧登山道にぶつかるが、そのまま尾根沿いに柏原ノ頭を目指す。
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柏原ノ頭632mには三角点がある。地名表示等は無い。
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稜線上を北上すると左(西)横に焼山が見えてきた。この後、直角に左へ下る。
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崩壊地点を巻き、廃道となった旧道に合流。荒れてはいるが良い路だ。
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ここでミス!木で塞がった右手を山頂通過道と勘違い。左の踏み跡に入り植林帯を蟻地獄の様に直登する羽目に陥る。
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その後しばらく良い路が続くが、山頂下の巻道に入るとこんな状況が続く。
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何処かから山頂を目指し直登しようか考えながら進むが、大岩の下を通過できると云われた朝の登山者の言葉を信じて巻道(旧道)を進む。大岩を通過した後も巻道を進み最後の崩壊地点にさしかかり、振り向いて撮影。然しまだ続いていた。
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最後の崩壊地を遮二無二登ると、嘘のように平和な道が横たわっていた。
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山頂展望台からの眺め。駐車場は柏原ノ頭と松茸山の間。
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焼山頂上。日曜なのに誰もいない静かな山頂を独り占め。
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黍殻山へは迂回せず、往路を戻る事に決心。この下から崩壊地帯が始まる。
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路が完全になくなった斜面。上を巻いて往路登ったガレを下る。下りの方が怖い。
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崖をへつり乍ら崩壊地を振り返る。同じ場所でも下りは微妙にバランスが違う。
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往路下を巻いた大岩。復路は上を通過してみた。
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崩壊地が終わり一安心。振り返ると焼山が・・(この時点で、景色に違和感があったが、間違えていたことに気が付かず小ピークまで進み、更に東の尾根を下った)
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元に戻り、間違えて下った尾根を確認。左(北)側に旧道があるのを見逃した。
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焼山頂上から真東に延びる尾根と巻道の合流地点。一先ず安心。
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見覚えのある倒木ジャングルジム。この先の蟻地獄も旧道は歩き易い路だった。
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柏原ノ頭西面の巻道で再び崩壊地帯に突入。道が斜面に同化している。
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谷を渡る所の崩壊地。この先の嫌な急降下斜面にはトラロープが付いていた。
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往路と違い本来の柏原登山口に下山。無事であったことが何よりの一日であった。
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