丹沢・鬼石沢(失敗の記)

今年も梅雨明けを待って2泊3日で、白馬に行く予定をしていたが、台風の居座りで8月末に延期にしてしまった。近場ならば天候を見定めて日帰り登山が可能と思っていたが、これがなかなか踏ん切りがつかない。女房と御岳山へレンゲショウマでも見に行くかと誘ってみたが断られる。その結果が思いついての鬼石沢。今年の沢初めだ。
予定コースは避難小屋から沢を詰めて畦が丸、下山も大滝峠上を経由する極普通のコースであった。迷走台風が九州に近づいてきているが何とか天候は持つだろうと予想し独りで出かけた。(出がけに女房から天気は良いみたいねと云われたが、最新の天気予報は確認していなかった。
●場  所:西丹沢、鬼石沢
●時  期:平成29年8月6日(日)
●同行者:単独
●時  程:大滝沢Ⓟ 0910、避難小屋 1005-30、F4(7mナメ)1130-40、
   F5(大石)上 1200《雨遡行中止》、畦ケ丸・権現山吊尾根 1230、
   左岸尾根鞍部 1255-1300.、吊尾根 1310、西沢への下降点 1330、
   西丹沢自然教室 1430-50、大滝沢Ⓟ 1525

家を出たのは7時過ぎ、東名高速は混み合っていたが、9時前には大滝沢の駐車スペースに到着、先行者3台。最初から沢歩き装備で出発。途中の沢筋で写真を撮ろうとしたがレンズ不具合の表示が出てカメラがアウト。(やる気を大いにそがれたが仕方なく登山続行)
これが今回唯一の写真。(沢の写真は他の方のブログを見て下さい。)
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歩き始めると暑い。しかし今日は水は1Lのみ、普段、沢歩きでも持参していたストックを忘れている。避難小屋前で小休止、平塚のSさんとお話をし、入渓。
冷たい水が気持ち良い。澤が左に曲がるとF2(10m)が現れ、左側を慎重に登る。
F3(14~20m)は上部が悪いという情報なので巻道を選ぶ。ところが『良く踏まれた右側の巻道』が見つからない。左岸手前の小沢を二度上下し巻道探しをしたが見つからず、滝近くの左岸急斜面はズルズルでとても登れない。近寄ってみると左側中間付近に残置ハーケンとボルトがありルートが見えたため登ってみたら何とか抜けることが出来た。(2つの支点はセルフの架け替えで利用)
F4手前までは時々伏流となる沢筋を淡々と歩き、約1時間を要した為小休止。
大岩のあるF5はF4の直ぐ上にあり、色々な登りが出来る様で面白かったが、無難な右端を登った。
F5上で、二股に分かれたが、どちらにも水が無く、どちらが本流か判らない。
この時、木々を叩く音がして雨が降り出した。(天気は良いと思っていたが台風の影響は現れたのか・・と思った私は早々と撤退決心)
下がるとすれば横か後。その時沢を横断する作業道を見つけ、左岸尾根には避難小屋へ直接下る山道があるという話を思い出した。
ここから先の山歩きは沢登りから即席マイナールート探検隊になってしまい、踏み跡を探して右往左往、下り始めた尾根が枝尾根と気づいて行ったり戻ったり。
最後は、マスキ嵐沢を登った時に下った権現山の登山道(廃道)を下って大きく迂回、無事元の駐車場に戻った。(その後雨はぴたりと止み、山の中なのにミンミンゼミが暑苦しく鳴く猛暑)
吊尾根の途中で、マスキ嵐沢との中間尾根らしき場所に出くわしたが、傷を深めない為に西沢へ向かった。帰路の東名高速は渋滞25㎞、大歓迎の中東京へ帰った。