房総半島の奥山、三郡山

平成29年、蛭の居ぬ間の低山歩き第4弾は房総半島の奥山、三郡山(みこおりやま)。鋸山から清澄山へ東西に帯びる稜線に、鹿野山から高宕山へ南下する稜線がぶつかる逆丁字型の交点に当たり、3つの郡の境であったと思うが、今は君津、富津、鴨川の3市の境界だ。昨年2月、郡界尾根から三郡山に登り、安房高山経由で清和県民の森へ回ろうとしたが、小糸川の峡谷を挟んだ郡界尾根への入口が判らず、已む無く安房高山を往復するだけとなった。今回はそのリベンジで、三郡山を目指した。
●場  所:房総半島・三郡山 337m
●時  期:平成29年2月2日(木)
●同行者:山ノ神
●時  程:清和県民の森 0915、尾崎入口 0925、郡界尾根(尾崎分岐) 1020-30、
    P327西ノ肩 1105、三郡山 1135-1205、林道請雨山分岐 1235、
    請雨山 1250-1305、君鴨トンネル南側 1330、清和県民の森 1405、
    (じご県民の森、豊英大滝散策)

房総の山は風が強く、思った以上に寒い、また砂岩の渓谷は深く切れ込み、谷へ下りてしまうと這い上がるのは極めて困難だ。20mロープと登攀具をザックの底に忍ばせて行動を開始した。(山ノ神は高所恐怖症で念の為持参の装備を見ただけで拒否反応を起こす)管理事務所によると、この山では今年2件の遭難があり、つい最近も消防団が出て、谷に迷い込んだ遭難者を救出したばかりとの事であった。山での自己責任は当然であるが、皆さんに迷惑をかけないよう、気を引き締めて出発。
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農産物販売所手前を右折、猪罠を仕掛けた広場の先に谷へ下る踏跡があった。罠を修復中の人に尋ねると、朝、1頭が掛かり処理が終わったばかりとの事であった。
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流れが殆ど無い谷と越え、対岸の尾根に取りつく。ここから先はテープ標識多数。
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蛇行する谷に挟まれた痩せ尾根を暫く進む。猪の聖域?に進入。
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照葉樹林の森は日射しが少なく、日向へ出るとホッとする。
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小ピークの巻道。年季が入ったロープは危なげだが、木との共生に感心する。
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郡界尾根(尾崎分岐)。風の通り道は肌寒いが、兎に角休憩。
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房総最奥の自然林の尾根だけあり。モミ科の巨木が稜線に連なる。
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巨木の枝間から覗いた北側。遠く鹿野山、近くに高宕山が見える。
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植林の檜林の中で展望の無い三郡山頂上。
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山頂南の日溜りでお弁当。登山者に全く出会わない静かなコースだ。
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三郡山から東へ5分下ると横尾林道に出合い、旧三島トンネルへ向かう。
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閉鎖された旧三島トンネル手前から愛宕神社がある請雨山へ向かう。
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請雨山頂上。愛宕神社の屋代は無く祠が2つ。
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愛宕山神社鳥居前は絶好の展望台。愛宕山、御殿山等嶺岡丘陵の奥には大島と伊豆半島の山が霞んで見えた。
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一旦横尾林道に下り、旧道を通って国道410号線へ向かう。
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廃道をショートカットし君鴨トンネルへ。後は国道を歩いて出発点まで約30分。無事下山を管理事務所に伝え、清和の森内にある豊英大滝を散策することにした。
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足元の地層が面白い。磁場逆転の千葉紀に思いを馳せつつ、ついパチリ。
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洗濯板の様な川底を辿って滝に近ずく。横路はフライパンの縁の様で要注意。
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ジャーン!これが豊英大滝?でも馬鹿にできない、これが暴走の山です。
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