南ア・仙丈岳~塩見岳(2/2)
(その1から続き)
●時 程:
第3日(8月5日) 熊ノ平小屋 0510、安倍荒倉岳 0550、新蛇抜山 0655-0700、
(権右衛門山往復 1425~1540)
第4日(8月6日) 塩見小屋 0540、本谷山 0735-0745、三伏小屋 0900-0920、
2048峰東コル 1020-1025、登山口 1130、鳥倉第1Ⓟ 1210、
3日目は、今回登山の核心部分3つの2600m峰と塩見岳を越える日だ。ここまで同じコースを歩いてきた健脚のHさん(大阪)は三伏峠目指して3時に出発していった。明日朝は我々が3時出発で9時10分発のバスに乗るのだが、遅れたときは待たせていて・・等と軽口をたたいていたが、こちらのハプニングで全く状況が変わってしまうとは思ってもみなかった爽やかな朝であった。
払暁の西農鳥岳
熊ノ平小屋を出発する相棒K君。
一寸遠いいがなだらかな稜線が塩見岳へ続いている。
南ア中部の盟主に相応しい堂々たる山容。天気も最高、言うことなし。
安倍荒倉岳へポケモンGO!標識も確りついていた。
好事魔多し、右靴底が剥がれかかる。予備紐で対応して歩くが時々外れる。
間ノ岳の左肩にチョコンと乗ったでべその様な三峰岳を振り返る。
2つ目の新蛇抜山にも登頂。右の靴をカバーしつつ歩く。
仙塩尾根も残り1/4。手前の円頂は北荒川岳、左には蝙蝠岳、順調に進む。
100高山最後の北荒川岳。が、この後、左の靴底も剥がれ応急処置。
北股岳分岐への急なガレ道を亀さんペースで通過。
塩見岳。霧で視界が効かないがK君の願いも達成。新築の塩見小屋へ向かう。
天狗岩を越えた辺りで雨が降りだし、雨衣を着て小屋に駆け込む。
往復を諦めた権右衛門山だがK君の靴を借りて出発。やがて雨で見えなくなった。
這松」に跨って見渡した山頂(68年物、08式概略位置捜索機ではこれが限界)
素晴らしい星空が次第に白み、白峰3山からの日の出を待つ。
小屋の前からは三角の塩見とギザギザの天狗岩のシルエットが浮かぶ。
白峰南嶺、広河内岳の右裾から上がる旭日。今まで一番の天気になりそうだ。
小屋前で日の出を拝む人々。(既に多くの人達が出発している。)
出発。靴の整備不良で3時出発予定を日の出後に延ばしK君には申し訳なかった。
ガムテープで補強した対応3型の靴だが、本谷山で両方ともゴミ袋入りとなった。
三伏山からの仙塩尾根最後の眺め。計画通り歩いてきた満足感に浸る。
奥茶臼山を背後に控え、三伏小屋は目の前。14時過ぎのバスを待つか、小屋で🚖を呼んだら・・等と考えつつ小屋へ到着。兎に角コーヒーを飲もうと云う事でベンチの一画を借りると、隣のAさん親娘が高遠経由で静岡に帰り、乗せて頂ける事になった。地獄で仏とはこのことか、仙流荘まで乗せて頂き、当初の予定(3時出発案)よりも早く、車を回収することが出来た。分杭峠経由の狭い秋葉街道をスイスイ走るお嬢さんの運転技術は山慣れており、車中、お食事で楽しい時を過ごさせて頂いた。
お蔭で風呂にも入れ、無事東京へ着きました。Aさん、本当に有難うございました。