雪の西上州・諏訪山

諏訪山は群馬県上野村にある信仰の山で、日航ジャンボ機が墜落した御巣鷹山は谷を挟んだすぐ先だ。長野への途上に立ち寄ろうかと何度か計画したが、中々実現出来なかった。いっその事、冬の諏訪山を・・と云う事で今回敢行。ほぼ同標高の丹沢山、三頭山の積雪状況を参考に、アイゼンは4本歯と10本歯の2種類を準備、ピッケル、安全ベルト、補助ロープ(20m)も車に載せた。浜平と楢原の2つの登山口があるが、尾根道で登山口の標高が高い楢原登山口から往復することにした。
●場  所:西上州・諏訪山 (1549m)
●時  期:平成26年1月17日(金)
●同行者:単独
●時  程:登山口 0820、稜線 0900-0910、湯ノ沢頭 1005-1015、
    弘法小屋 1100-1110、ヤツウチグラ 1155-1200、諏訪山 1230-1235、
    ヤツウチグラ 1300-1310、弘法小屋 1335、湯ノ沢頭 1405-1415、
    稜線 1500-1510、登山口 1530
家を出たのは5時少し前。関越道を花園ICで下り、神流川沿いに進む。十国峠とぶどう峠は冬季規制で通行止め。楢原トンネルを抜けた先から林道に入った。凍結した林道の走行は緊張したが、8時に登山口に到着した。駐車スペースがある予定であったが、スコップを忘れたため、150m手前の屈曲点までバックして駐車。
楢原登山口のお堂。山頂まで5864mとあった。雪を踏んでいざ出発。
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雪の中に古いトレースがあり、動物たちがこれを利用しているようだ。稜線到着後、雪道は小倉山の東側を巻いていく。イメージ 2
 
再び稜線に出て西側を巻く。御巣鷹山方面が見えているが、次第に雪雲に覆われ、
小雪が時々舞う。西側の巻道には雪の無い所もあった。
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湯ノ沢頭近くで諏訪山が見え始める。まだまだ遠い。
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弘法小屋でアイゼンを着けて岩稜を登る。踏み跡が全くないサラサラの雪は気持ちが良いが、ピッケルは役に立たず、梯子やロープを頼りに登る。
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小岩峰を越えると、ヤツウチグラの岩峰が立ち塞がる。春にはアカヤシオが素晴らしいらしいが、今は厳しい姿だ。
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諏訪山頂上。ここまで4時間10分、既に昼過ぎだ。写真撮影後直ちに下山開始。
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再びヤツウチグラを越える。南面の岩場は出刃アイゼンを着けたまま通過した。
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天気は再び回復し、東には両神山が見える。(手前は群馬・埼玉県境稜線。)
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復路は自分の踏み跡を辿る。諏訪山を振り返り、再び長い雪道を戻った。途中多くの獣の足跡を見たが、誰にも人に会わない静かな山であった。
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