秋の丹沢、源次郎沢~源次郎尾根 ①

体育の日の10月8日(月)、かねてより気になっていた源次郎尾根に出かけてみた。登りは烏尾山の中尾根も考えたが、下りで間違って源次郎沢に迷い込んでも良い様に、源次郎沢から進入することにした。
●場  所:丹沢・水無川源次郎沢
●時  期:平成24年10月8日(月)
●同行者:単独
●時  程:戸沢出合 0835、二俣 0945-0955、花立 1130-1150、書策新道 1250、戸沢出合 1310
源次郎沢は2回目であるが、以前独りで登った際も全ての滝を登ることが出来、心配はなかったが、源次郎尾根は間違えると源次郎沢の左岸に出てしまうとのことで、事前に地図をチェックし、進行方向の磁針を測っていった。但し磁針偏差は詳しい資料が見つからなかった為、取敢えず7度西で計算した。高度チェックは高度計を持たない為、周辺の山の見え方で推測することにした。
10月3連休は、あまりぱっとしない天気が続いたが、最終日の月曜は何とか晴れそうだ。
10月8日の体育の日は、政治屋が勝手に連休にしたインチキ祝日であるが、国旗だけは掲揚し、丹沢に向かった。暑い秋が続いたが、寒露の今日は15℃と、流石に涼しい。沢靴を履きながら、沢水の冷たさが少し気にかかったが、歩き出したら半袖でも暑くなってきた。
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書策新道入口が源次郎沢入口で、ここで安全ベルトを腰に巻き、若干のカラビナ、スリング等を取り出し入渓する。2つの堰堤を右から越えると小滝というか急流というか、薄暗い中を流れが落ちて来る。この滝がF1であると、手前の岩盤に記してあった。以前の記録には滝の番号が記して無かったので、これはそれ以降に付けられたものなのか。沢靴を履きながら、水に入るのを努めて少なくするように歩いた。このF1の先で右から大きな谷が入り、出会いは8m位の涸棚になっている。下山時の万一の場合を考え、この辺の左岸を観察しながら登る。懸垂で崖を下りる支点を木に取ると、自分の持参した補助ロープでは短すぎる。間もなく小滝が現れ出したので遡行に専念する。
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小滝が続いた奥にF2があった。水線の左側を登ったが、かなり濡れてしまった。(これから後は濡れを気にせず本来の沢歩きに移行。但しドブンは寒すぎるので遠慮)
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F3標識の横に在った大きな石。F3よりもこの石の周りを水線ぎりぎりで歩く方が面白かった。
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F4、3段7m。右手を登ると濡れたスラブを巧みに登っている奴がいた。馬蛭だった。人には吸いつかないと云うが、余り気分が良くない。四つん這いにしているけど、鹿や馬じゃないぞと云い聞かせながら登る。これで血を食われたら本当のうましか(馬鹿)になってしまう。
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F5大滝、10m。大きな割にホールドが多く登りやすい滝であった。
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二俣の先にあるF6。下の4mは斜め滝だが、上の5mは結構厳しい。前回も苦労したことを思い出す。左側から流れに向かって登って行ったが、大きな確りした感じのホールドがガタガタだ。
一度下り、そのホールドを使わずに登って、流水の中の足場を捜したが水が多いのか判らない。残置ハーケンに安全索を着けて確認するが良く判らず、結局ヒヤヒヤのクライムダウン。
巻道も結構なもので、ボルト類が沢山打ってあった。
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途中から水が涸れ、荒れ河原の中に滝が出て来たが、これもその一つ。F9のチムニー滝。ユッタリと登りを楽しめる。
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チムニーの上ではソバナが風に吹かれていた。
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F10、チョックストン8m滝。左手に古いスリングが連続してあり、此方を登るらしいが。右手のボルトがあるラインを登った。八ヶ岳で大きな岩がごっそり抜けたことが記憶新しい為。残置ハーケンにデイジーチェーンでセルフをとりつつ上へ抜けた。イメージ 11
 
いよいよ源頭部。短い笹と青空が気持ち良い。竜胆や梅鉢草が咲く草原から源次郎尾根の山道に出た。大倉尾根方面から登山者の声が聞こえて来る。取敢えず花立てを今日の山頂とし、登山道に出てビックリ。今まで見たことも無いくらい多くの人が行き来している。富士山も素晴らしい。
(この後の山頂の眺め、源次郎尾根は②に記述)
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