福寿草咲く秩父・四阿屋山

四阿屋山(あずまやさん)は標高771m。標高差も400m足らずの里山であるが、山麓に節分草の自生地が、中腹に福寿草の自生地があることで興味を抱き、節分草の名の如く2月に行こう・・とかねてから決めていた。然し、今年は寒い。梅祭りに梅が咲かず、桜祭りに桜が咲いていない状況が続いている。2月も残り1日となり、今日は晴れると云う予報の下、兎に角出かけてみた。名目は次回山ノ神と出かける為の偵察。
 
●場  所:秩父・四阿屋山
●時  期:平成24年2月28日(火)
●同行者:単独
●時  程:小森バス停 1110、堂上 1145-1200、大堤 1210、分岐点 1240、
  四阿屋山頂 1305-1325、山居 1410、押留 1425、古池南トンネル 1520-1530、三峰口 1600
 
家を出たのは7時前。電車3本を乗り継いで西武秩父駅に着いたのが9時50分頃。1016発の小鹿野町営バスで薬師の湯先まで乗り、歩き始めたのは家出発4時間以上後である。秩父は我がルーツ多摩より山一つ向こうだが、八ヶ岳より遠い。バスで一緒だった80代の元気なお姉さん達に励まされて出発。小森川沿いのダンプカーが行き交う車道を歩くこと約30分で節分草自生地がある堂上に到着した。昔ながらの火の見櫓の鄙びた集落で、駐車場が2ヶ所。車が2台停まっていたが人影が無く閑散としていた。入園料300円も取られず、どうぞと云われても・・迷っていると2株だけ顔を出していると、案内してくれた。良く見ると頭を持ち上げて来た花芽が沢山あり、また落葉の下には開いた花も他にある様であったが、中に立ち入れない為、我慢をしたが、可憐な節分草との初対面であった。
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可憐な節分草。小指の先ほどの小ささだ。
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あと2週間、3月中旬になれば、節分草で埋め尽くされるのであろう。その後は、アズマイチゲとの事であった。
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登山口は少し車道を戻った大堤集落。親切な小父さんから、この道は止めた方が良いと云われたが、そうはいかない。分岐点の直ぐ先に親切な標識があった。
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立ちふさがる岩は、鎖が無ければロープが要るレベルか。上から見下ろし写真を取る。山ノ神同行は・・?この先も鎖場と痩せ尾根が続くが南向きで凍結していないので登り易い。
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右手から路が合流すると山頂。両神山、双子山の尖峰が素晴らしい。横浜の団体さんに写真を撮ってもらい食事休憩。気温は1℃であった。
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団体さんに追いついた為、カラの群れに入り込んだコゲラの様に奥の院まで凍結路を一緒に下る。時間がかかったが安全第一。自生地には福寿草が顔を出し、取敢えず満足。
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人の声がする方に下ると山居集落で園地に蝋梅が咲き、芳香を放っていた。この近くに駐車場があるらしく、皆さんの足ごしらえは観光地バージョンであった。後方は武甲山
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蝋梅の咲く園地の下には福寿草が沢山顔を出していた。残念ながら秩父何とかという赤い福寿草はまだ開いてない様だ。
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押留登山道を下ると再び静かな世界。下の里には春の小さな花達も顔を出していた。駅までの道すがら小さな花を見つけながら歩いたが、小学生達の元気な挨拶が春そのものであった。
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乗り継ぎの秩父駅。待ち時間にビールと焼き鳥3本のソロ打ち上げ会。途中の集落にそっと咲いていた福寿草も良かった・・等、思いつつ帰ったのは19時40分。今度は車で来よう。
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