奥武蔵・蕨山

間もなく7回忌。父親に連れて行った貰った3つ目の思い出の山・蕨山へ出かけた。今は名栗湖の湖底に沈んでしまったが、河又から先の谷筋は有馬渓谷としてキャンプの適地であった。キャンプ場があった訳では無く、川の砂地に勝手にテントを張り、薪を集め飯盒で飯を炊いたものである。同行したのは同級生のK君、小学生の妹2人。冷たい川で泳いだり、虫取りもしたが、山にも登ろうと云う事で出かけたのが蕨山。落合から急な尾根を真っ直ぐに登り、着いた所が大ヨケの頭。灌木に囲まれた峰は素晴らしい展望台であった。然し、疲れてしまった我々は、先へ進まず、元来た道を戻ってしまった。約50年前の思い出である。当時灌木であった(と思われる)楢の樹の根元に父親の御骨の一部が眠っている。
今回は名栗湖の下から金毘羅尾根を登り、最初の目的地大ヨケの頭へ、次いで蕨山に登り名郷へ下ることにした。名郷から駐車場のある河又へはバスに乗るか、そのまま歩くか、その時の状況次第ということにした。
●場  所:奥武蔵・蕨山
●時  期:平成24年2月21日(火)
●同行者:山ノ神
●時  程:河又 0900、金毘羅神社跡 0950-1000、中登坂 1030、林道横断 1045、
     大ヨケの頭1055-1130、藤棚山1210-1220、蕨山1300-1330、林道1455-1505、
     名郷1515、名栗中学1610-1620、河又1700
 
自宅を出たのは6時半、調布から八王子まで高速を使い、城山街道、青梅を経て2時間45分で駐車場に到着。駐車している車は無く、我々だけ。お墓の横から、蕨山へのハイキングコースへ入った。気温は1℃。急坂を登るとダム湖の先に棒ノ峰が見え、休憩適地の神社跡へ到着。
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東京・埼玉の県境尾根北面は雪で覆われている。
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散骨をした大ヨケの頭。酒を持ってこなかったのが悔やまれるが、お茶氣で我慢してもらおう。
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藤棚山から先は完全な雪道。蕨山への最後の急登で山ノ神はアイゼンを装着した。滑る斜面もこれがあれば大丈夫。
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風が無く、暖かい山頂。小生は、下りとなるここからアイゼンを履くことにした。
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遠く赤城山も見渡せる好天気。左手は武川岳。
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名郷への下り。岩場がある、急な斜面の為、慎重に下る。
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樹林越に雪に覆われた大持山、武甲山が見える。大持山中腹の石灰岩掘削現場は岩なのか雪なのか判らない。多分両方だろう。足元は岩場、景色に気を取られては危険。
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名郷から里道を河又まで歩いた。我々が薄着の為、里の人から寒くないですかと尋ねられたが、山ノ神は私のザックを背負って意気軒昂。
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