尾瀬・笠ケ岳

夏の終わりからしっくりしない天気が続き、山歩きも今一気乗りがしなかった。長男一家が乳児も連れて尾瀬ケ原を日帰りで歩いた事を聞き、俄然興味が湧き出かけることにした。場所は西の外れの笠ケ岳。山ノ神の調子もあまり良くないので鳩待峠からの往復コースを選び、前日は沼田近くで車中泊
●場  所:尾瀬・笠ケ岳
●時  期:平成23年9月7日(水)
●同行者:山ノ神
●時  程:鳩待峠 0715、至仏分岐 0850、悪沢岳 0900-0910、小笠0955-1010、
     笠ケ岳 1100-1140、小笠 1225-1235、悪沢岳 1345、
     オヤマ沢 1405-1415、鳩待峠 1525
朝0750発のバスに乗る心算で戸倉についたが、峠への道路規制が解除されている。こりゃあ、しめこのイタチ、と云う訳で鳩待峠まで乗りつける。駐車料金2500円も割安。既に30台以上が駐車し次々に上がって来る。然し端境期の平日、登山者も疎らで尾瀬とは思えぬ静けさだ。花も無く、紅葉も未だだが、岳樺・樅の原生林と時々覗く山の姿、青い空で元気一杯歩き出す。
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早めの休憩後、オヤマ沢田代との中間点辺りで今日の目的地、笠ケ岳が見える。距離はあるが標高差が知れているのでまだまだ余裕。
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小さな田代を過ぎ、再び樹林の中を進むとオヤマ沢を渡り湿原に出た。背後に見える燧岳には雲一つない。絶好の天気。
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まもなく分岐点。笠ケ岳への路へ入ると朝露に濡れた竜胆と泥濘の歓迎だ。ここから先は木道が無い。休憩地点を捜したが泥濘ばかりで良い場所がない。
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悪沢岳の標識があるところで辛うじて休んだ。ここから至仏山は見えないが、小至仏が素晴らしく見える。足元には御前橘が小さな赤い実をつけていた。
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少し行くと、笹原の下りになり、笠ケ岳が鋭く聳えている。山ノ神は、帰りを思ってか『あそこまで行くの・・』と厭戦気分。笹原を過ぎた樹林帯も立派な泥濘で、不用意に踏み入れると沈んでいく。(ま。それほどでもないのだが・・)
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小笠の肩で小休憩。山頂へ向かい、笹原を緩く登り、南側を巻いた後が本格的な登り。短いが急登でアルペン的な風貌だ。風も強い。
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展望の山と云われるだけあり、360度の眺めは文句なく素晴らしい。谷川、巻機、魚沼3山、平が岳、日光白根、武尊と全て周りは全て山である。八ヶ岳も見え、その奥には南アルプスも見える。山頂で、笠・常連の男性に記念撮影をお願いした。(この後、登って来た方と、途中ですれ違った若者2人の6人が本日の総登山者)
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山頂での休憩中、山ノ神が痙攣をおこしそうになった為、肩藤沼は上から見るだけにして出発。往路を単純に戻った。山ノ神の歩みは遅々とし出したが、幸い痙攣することは無かった。また途中変わった花やアゲハの幼虫発見は、何故か山ノ神の仕事であった。笹原と青い空。間もなく至仏山との分岐。そこから先を下るだけ。
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朝方は黒い塊の様であった白根山が西日を受けて凛々しく聳える。
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燧岳と尾瀬ケ原を見ながら鳩待峠に下りる。峠には2つの中学校の生徒が集まり、これから帰るところであった。尾瀬ケ原を散策したのであろうか。
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車を出すとバスに追いついた。10台のバスの後ろにつきながら、ゆっくり走り、①峠まで車で入れたこと、②天気が良かったこと等に感謝しつつ車内反省会。バスは沼田まで先導してくれるのかと思ったら戸倉で別方向に行ってしまった。この後は東京までノンストップ。尻に帆を掛け、3時間と少しで帰りついた。