丹沢・三ノ塔、蛭にやられた

秋霖を思わせる気圧配置で鬱陶しい日が続いた日曜日。何とか天気が持ちそうなので丹沢へ出かけた。小沢を遡行するか、何処かの廃道を訪ねるか思案中、最近一緒に登っていない山ノ神が行くというので、手頃な三ノ塔にした。三ノ塔尾根を登り、烏尾山へ向かうも良し、二ノ塔から菩提方向に下るも良し。暑さに弱い山ノ神の特性を考え、途中まで車で上がり、三ノ塔、二ノ塔から表丹沢林道に出て、葛葉川本谷を少し覗いて車に戻ることにした。
●場 所:丹沢・三ノ塔
●時 期:平成23年8月28日(日)
●同行者:山ノ神
●時 程:牛首 0930、三ノ塔 1100-1130、二ノ塔 1140、表丹沢林道 1245、
      牛首 1325
 
家の出発が遅れた為、東名高速は車が多く渋滞気味。戸川公園の駐車場も一杯であった。これから行く林道は工事の為31日頃まで通行止め、と書いてあったが、兎に角行ってみることにした。途中工事現場らしい場所があったが、工事は行っておらず、目的地の牛首まで車で入ることが出来た。チョンボ作戦は取敢えず成功。小型のトラックが1台停まっており、後の檻には猟犬が1頭大人しく飼い主を待っていた。
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周囲は深い霧に覆われ、桧の暗い尾根筋を更に暗くしているが、路は良く踏まれ、間違える事は無い。花は殆ど見かけなかったが、ホトトギスが寂しく咲いていた。
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霧の中を歩いていて目に着くのは蜘蛛の巣。霧の水滴が巣に付着している為、レースの編み物の様に良く見える。これでは獲物もかかるまい。かかっても武器であるネバネバが役に立たないのでは、と要らぬ心配。
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急勾配の後、右手にガレ場が近づくと三ノ塔は真近。空は幾分明るくなったが相変わらず霧の中だ。ベンチで休んでいると変わった甲虫が傍を這っている。虫博士の5歳の孫に見せたら直ぐに名前を言うのだろうが、私には何たら黄金?では?が関の山。
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ヤビツ峠から塔が岳へ行くらしい登山者を眺めつつ、のんびりしたが、やっと重い腰を上げ二ノ塔へ向かう。縦走路は良く整備され、登山者も多い。二ノ塔から菩提への尾根筋に入った途端、人気が全く無くなったが、細い尾根道は自然で感じが良い。一寸した展望台様の草原で蝶を撮った。何蝶だろうか。
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樹林の路はだんだん暗くなる。最近は夜間視力が極めて低下している為要注意。途中の倒木で一休みの後、表丹沢林道に着いた。山ノ神の白い服に血が付いているので本人も不審に思い調べると内側に2ヶ所小さな丸い傷があった。奴にやられた。確り血をすった後、ポロっと落ちて脱出したようだ。
菩提へは下らず、葛葉川を覗き、林道沿いに駐車地点の牛首へ戻った。
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シャツを着替え靴を履き替えていると山ノ神から「靴に虫が着いてるよ」と云われ、見ると何と、奴だった。カメラを捜す余裕がなかったので踏みつぶしたが油断も隙もないとはこの事。自宅に持ち込まない様確りと点検したのは勿論である。