北岳、日帰り周回登山

7月中旬以来、天候不順等もあり山へ登れず、禁断症状が出かかっていた。思い立ったが吉日ではないが、北岳支尾根上の小太郎山へ登ろうと思い、実行に移した。芦安発の1番バスで広河原に着くと、最終バスが広河原を出る17時までに11時間の時間がある。折角なので北岳の未通過経路から山頂を踏んだ後、目指す小太郎山に登るという、若干冒険コース。山ノ神には直前に知らせた為、気分を害されたが、色々と準備を手伝ってくれた。出発は前夜19時半。
●場  所:南ア・北岳
●時  期:平成23年8月9日(火)
●同行者:単独
●時  程:広河原 0600、二股 0740-0750、八本歯 0930-0940、北岳 1040-1100、
     小太郎分岐前 1130-1145、白根御池 1250-1305、広河原 1420
 
芦安は定刻より少し前にジャンボタクシーで出発。夜叉神峠でゲートが開くのを待って各車両は一斉にトンネルに入った。天気は上々で白根3山がはっきり見える。
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広河原到着と共に歩き始め、大樺沢沿いの道を進む。
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昨日も夕方は盛大な雷が鳴ったというだけあり、大樺沢は水量が豊富だ。
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左岸に付けられた道が右岸の迂回路に入り、再び左岸に戻って来ると、二股は近い。前回に比べるとこの迂回路の区間が長くなっているように感じた。
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二股周辺は樹林が切れ、お花畑になっているが、陽射しが暑い。崩壊したというバットレスを覗きつつ通過する。
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残雪はそれほど多くないが、涼しい風が爽やかだ。振り返ると鳳凰3山が同じくらいの高さになっていた。
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沢筋を離れ八本歯のコルへの道は梯子の連続であり、消耗したが、バットレスが真じかに見え、素晴らしい。
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到着した八本歯は岩稜のコル。南側は高山植物の宝庫で、タカネビランジ、チシマギキョウ、ウスユキソー等が咲き乱れていた。
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ここからは高山植物を捜しながら登る。然しながら大分バテて、カメラを構えるのがキツイ。固有種である背の低いトリカブトも撮り損ねてしまった。山頂はガスの中。
間ノ岳も仙丈も見えないが、兎に角写真を一枚。洒落で、ここは着ただけ等と言ってみたが、この調子では北岳だけになりそうだ。
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肩の小屋を過ぎると雲の底が現れたが、真っ黒で、雲の厚さを表している。小太郎山往復は分岐で最終決心しようと思ったが、分岐直前で足が痙攣してしまった。往復を諦め、直ぐ下の御池分岐で休もうとしたら今度は突然のシャワー。大粒の雨が叩きつけるように降り、急な道はクリークになっていく。雷鳴が無いのがせめてもの幸い。御池小屋が見え出した頃には雨も止んだ。(行くなと云う天のお示しであったのか?)
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小屋で中休止をした後、広河原までノンストップで下った。多くのツアー登山団体とすれ違ったが、遅い出発で大丈夫なのか。他人事ながら心配になった。小太郎山登頂は、今回も断念したが、若干計画に無理が有ったかも知れない。次回は寄り道せず小太郎一本で行くことにしよう。