しおじの森を訪ねて・大菩薩

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 昨年の晩秋、落葉を踏み分け大菩薩・牛ノ寝通りを歩き、小菅川沿いに林立する巨木が『しおじ』である事を知った。その時はすっかり葉を落とし青空の中に枝が広がっているだけであったが、どの様な葉をつけるのか確かめたいと思い再訪した。時期は新緑の頃が良かったが、初夏になってしまった。
 ●場 所:大菩薩・牛ノ寝通り
 ●時 期:平成22年6月17日(木)
 ●同行者:山ノ神
 ●時 程:白糸ノ滝Ⓟ1015、林道終点1110-1125、牛ノ寝稜線1225-1230、
     牛ノ寝通り1255、大ダワ1335-1355、モロクボ平1435、
     川久保1515、白糸ノ滝Ⓟ1635
 東京の梅雨入りは14日(月)、今日は最初の貴重な晴れ間。前日夜の室内壁登攀の影響か、6時起床予定が何と1時間遅れ。登山口到着も当然10時過ぎとなり、登山には若干遅い現地入り。ジリジリと陽に晒される林道歩きは辛い。1時間弱でやっと林道が終わり、小菅川沿いの森の中に滑り込んだ。ここは別天地。杉苔を身体全体に着込んだ様な大木の幹や渓流の岩が瑞々しい。期待してきたシオジは予想以上に大きな沢山の葉を空一杯に広げ、瑞々しい苔の住人達を守っている様だ。朴の大きな葉も負けずに広がっている。将に緑の大地の真っ只中である。緑の道は緩やかに斜面を登り、ワサビ田が下に見るようになると樹相は橅、楢や馬酔木に変わり、シオジの森は遠ざかって行った。辿りついた稜線は風が吹き抜け、涼しい。橅の巨木の奥には山躑躅が朱色の彩りを着けている。今回は稜線を東に向けて下る。緩やかな起伏が続く静かな尾根で聞こえるのは鳥の囀りと春ゼミの泣き声だけ。牛の寝山が有るのか無いのか、見過ごしそうになった標識で写真だけは撮った。前回賑わった大ダワも静寂の世界、白い木の花と黄色の野草が我々に付き合ってくれた。距離でみると大ダワは中間地点。小菅村に向かう緩い下り坂も自然に足が速くなる。降りた小菅村川久保は今日の最低地点、村の中心地だ。未だ陽射は強く暑い。村人の怪訝な視線の中、山へ向かい車道を登る。30分で舗装道が終り道の両側は樹林に包まれる。沢を横切る度に冷気が伝わり気持ちが良い。16時半過ぎ、角を曲がると道が広がり白糸ノ滝駐車場であった。