雪の南ア前衛・大谷崩

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 大谷崩(大谷嶺)への初チャレンジは7月初め、八紘嶺から往復する予定であったが途中で敗退。二十四節季『大雪』の今頃になり再度の大谷崩登山を決心した。今回は西日影沢の山伏登山口から山伏経由で大谷嶺まで縦走、新越乗越から大谷崩れを下り西日影沢へ戻る計画。経路中にガレ場の大下りがある為、ガレが苦手な山ノ神はお留守番。また昼間の時間が著しく短い為、前日に静岡(由比PA)まで行き車中泊とした。

 ●場 所:南ア前衛・山伏~大谷嶺
 ●時 期:平成21年12月8日(火)
 ●同行者:単独
 ●時 程:西日影沢P0820、大岩0855、蓬峠0935-0945、山伏1110-1135、
     新越乗越1235-1245、大谷嶺1320-1335、新越乗越1400-1405、
     大谷嶺登山口1445-1455、林道入口1540、西日影沢林道P1600

 由比PAの夜は海に近い所為か暖かく朝の6時で9℃。今日は大東亜戦争開戦の日、駿河湾越に富士山を眺め、払暁0620にPAを発進。真珠湾ならぬ阿部川最奥を目指し約50kmの道を一路北進したが、痛恨のミス。狭隘な山道を登り、手前の谷奥の?集落に入り込み、登山口到着が8時過ぎとなってしまった。気温は2℃、寒いが天気が良いので気を取り直して沢沿いに登る。大岩を過ぎると直ぐに左岸に渡り蓬峠への登りとなった。水場は沢そのものであったが、前後に2か所水が出ているもう少しましな所があった。蓬峠に出ると樹林越ではあるが大谷嶺が見え感動!であったが、蓬谷全体の大規模砂防工事が若干興ざめであった(防災上はこれも必要なのだろうが)。峠からの道は一旦北斜面に出た後、尾根の南側日溜りを登って行ったが1800m位から雪が出現。新雪ではあるが凍結し、小生の底が擦り減った登山靴ではムーンウオーク。仕方なくアイゼンを履いた。(雪は次第に増え山伏頂上では20cm位)。登るにつれ富士山と大谷嶺が樹幹に見え隠れするが中々良い撮影ポイントが見つからない。気ばかり焦って到着した雪の山伏山頂は絶好の展望台。南アルプス南部の3000m峰が目の前にずらりと並ぶ景色は格別であった。素晴らしい山伏山頂で25分休み、まだまだ居たかったが先は未だ長い。場合によってはこの尾根を往復する心算で大谷嶺へ向かった。山伏を下りきった辺りで今日初めての登山者に出会ったが新越乗越からとのことで一安心(南に面した大谷崩れの下山道には雪が無かった)。天気予報では晴れのち曇り。空一面に広がる青空であるが、この頃から雲が下から湧き上がってきた。大谷嶺に到着した頃にはすっかり雲の中に入ってしまったが、時々雲が吹き飛び赤石や荒川・悪沢が現れる(この辺の山だけが雲に覆われている)。『来年は行くよ』と笊が岳に挨拶をし、元の雪道を乗越へ戻った。雲中であったが、ザレには明瞭な道が刻まれ、20分も下ると普通の道になった。更に20分で大谷嶺の登山口。ここからはアスファルトの林道となり淡々と下る。西日影沢林道に入ると、行き交う車も無くなり約20分で白い車が1台待ち侘びる登山口へ戻ってきた。