相模上臈杜鵑咲く丹沢・行者ケ岳

サガミジョウロウホトトギス(相模上臈杜鵑)は、丹沢の一部でしか見ることが出来ない貴重な固有種。毎年9月に訪れているが、今年も山の神と秋の花見に出かけた。
花見のポイントは、現在廃道となった書作新道とセドノ沢左股が交差する辺りがだが、今年は政次郎尾根を上り、表尾根の行者ケ岳で花見をして、烏尾山から中尾根を下る心算で出かけた。相模上臈が咲いているのはキレット北側の谷沿い。岩場が苦手な山ノ神には内緒で補助ロープ、安全ベルト、スリング等をザックに潜め、何はともあれ山ノ神に現場まで下りてもらう準備を整えた。

●場  所:丹沢・行者ケ岳 1209m
●時  期:平成27年9月5日(土)
●同行者:山ノ神
●時  程:戸沢出合 0750、政次郎ノ頭 0940-1020、烏尾山 1110-1140、
      (中尾根中止)1155、烏尾山 1205、一本桜 1305-1310、
      新茅山荘 1345、戸沢出合 1405

当日は、8月末から悪天に苛まれたが、久しぶりに訪れた好天予報の土曜日。多くの行楽客が予想されたため早目に家を出た。然し出会いの駐車場は車が満杯。川遊びに来た子供会Gp?とヘリコプターにより稜線へ物資を空輸する作業現場に出くわしてしまった。
ヘリを見乍ら政次郎尾根に向かい、淡々と登る。
イメージ 1

政次郎ノ頭は2.5万図では行者ケ岳と記述。本日の最高地点は、ノバラが痛い。
イメージ 2

ガレ場の木道脇はフジアザミの群生地。開花時期には少し早かった様だ。
イメージ 3

戸沢左股の源頭部を通過する痩せ尾根はまるで工事現場。落石厳禁!
イメージ 4

キレット左の岩場に何株かの相模上臈を確認。山ノ神は今年も下りて来ない。
イメージ 5

鎖場側壁の草陰に相模上臈を発見。ここならば誰でも見ることが出来る。
イメージ 6

この右側の鎖沿い、一番下の側壁に相模上臈杜鵑があった。
イメージ 7

直ぐ傍にはソバナも。(ヒメシャジンの様でもあるが?ソバナとしておこう)
イメージ 8

狭い稜線ではヤビツ峠から来た縦走者と多数すれ違いかなりの渋滞。
イメージ 9

ギンリョウソウ(銀竜草)。行者~烏尾間の尾根筋。
イメージ 10

戸沢右股と中尾根。烏尾山頂にはヘリで運ばれた資材が多数置かれていた。
イメージ 11

ピンクテープと踏み跡を追って下ったが、怪しくなった為引き換えし、一般道へ転進。
イメージ 12

新茅山荘から林道を歩き戸沢出合へ。道端の葛を眺めて今日最後の花見を満喫。
イメージ 13