秋の白峰南嶺、笹山

白峰南嶺は、大門沢下降点から白河内岳を往復したのみで、殆ど手つかずのエリア。何時か、笹山(黒河内岳)以南を縦走したいと思っていたが、奈良田からの直接登山が可能になった為、興味は此方に移ってしまった。然し、標高差1900mで、水場も1600m付近にしかない為、天幕持参も日帰りピストンも楽ではない。計画を繰り延ばすうちに時が過ぎてしまったが、体育ノ日連休の最終日、思い切って出かけてみた。日帰りピストンである。
●場  所:南アルプス・笹山 (黒河内岳) 2717m
●時  期:平成25年10月14日(月)
●同行者:単独
●時  程:奈良田Ⓟ 0525、送水管トップ 0600、尾根分岐 0645、水場分岐(1600m) 0715-0720、
       独標2256m地点 0855-0905、C2560峰  1000-1015、笹山頂上(南峰) 1040-1045、
       北峰 1050-1125、南峰 1130、テント場 1210-1215、水場分岐 1300-1310、
       登山口 1405、奈良田Ⓟ 1420、
 
家を出たのは18時半。都内は道路が混んでいたが、中央道に入ると快調に進む。反対の登り車線は連休2日目であったが大月の先までビッシリと渋滞。登山基地の奈良田には約3時間で到着した。気温は12℃、星空がきれいだ。明日は4時20分起床、5時に出発予定。10時前にシュラフに包り、ヒュッテ『惚れスター』で快適な一夜を過ごす。
朝、予定通り起床。出発は若干遅くなるが元気に出発。13時までに山頂に辿りつけない時は諦めて下山の心算だ。一応ツエルト、シート、シュラフカバー、防寒具と2食分の非常食も準備。
広河原へ向かう人達と反対方向に歩き、吊橋を渡って導水管下の登山口に到着。気を引き締めて登山開始。
当初ヘッドランプを点けて歩いたが、空が白み始め、直ぐに不要になった。
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水場への分岐付近の紅葉。雲が少し出始めたのが気にかかる。今のところ400m/hペース。
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幕営適地に近い独標2259m付近の樅の林。霧に包まれ幽玄な雰囲気。
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雲海の上に出る。南へ連なる白峰南嶺の雄峰、笊ケ岳(2629m)の双耳峰が見える。
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2560m付近の辛い登り。右手の樹間越に北岳の鋭鋒が現れ、俄然元気が出る。
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笹山山頂に到着。山頂にテントを張った人に記念写真を依頼。展望の良い北峰へ行く。
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甲府盆地は雲海の底。鳳凰3山も雲の海に浮かんでいる。
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北峰は標高2733m、素晴らしい展望台だ。塩見岳を眺めつつ、ゆっくり寛ぐ。
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広河原からテントで縦走してきた若いカップルに写真を撮ってもらった。出遭った登山者6人。
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霧のガレ場に映った旭日模様のブロッケンもどき。
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最後はヘロヘロになり乍も無事下山。地元の温泉で疲れをとった後、渋滞30kmを避けて下道を家路につく。矢印は下りてきた概ねの経路。
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