丹沢・玄倉林道から同角山稜

丹沢の主な峰には概ね登っているが、気にかかっていた峰がある。今回出かけた同角ノ頭(1491m)だ。桧洞丸登山のついでに往復する方法もあったが、下からこの山だけを目標に登りたかった。
玄倉林道が路面崩壊で通行止めになった為、中々実現に到らず、東沢乗越から同角山稜の途中へ出ると云うバリエーションコースを考えていたところ、入って来た朗報が、『玄倉林道通行可能(人員のみ)』の情報だった。3連休の最終日であったが、好天の予報に飛びつき、出かけることにした。
丹沢玄倉川流域を訪れるのは、46年前のワンゲル新人歓迎山行の際、山神峠越えで河原に天幕露営をし、盛大な焚き火をして以来。
今回は林道入口駐車場に車を置き、ユーシン~同角山稜~石棚山稜~県民の森~駐車場の三角コースを選定した。林道が開通したとはいえ、何があるか判らないので、20m補助ロープとスリング数本を持参。8時間超の行程も考え6時半には歩き出せるよう、自宅を4時半に出発した。(ライトもダブル装備、日暮までに戻る心算だ)
●場  所:丹沢・同角山稜
●時  期:平成24年11月25日(日)
●同行者:単独
●時  程:玄倉林道ゲート 0610、玄倉ダム 0650、ユーシン 0745-0755、
    大石山 0855-1010、同角ノ頭 1005-1030、テシロノ頭 1115-1125、
    石棚山 1150、県民ノ森頂上 1230-1240、県民の森Ⓟ 1255、
    玄倉林道ゲート 1340、
目的地までは家から約90km丁度6時に到着。駐車場には既に数台の車があり、3人の若者がヘッドランプを着けて出かける所であった。気温1℃。小生も遅れること10分、出発した。
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崩壊現場の青崩隧道付近(新青崩隧道奥の洞門から撮影)、新隧道は曲がっており、中は真っ暗闇。昼間でも灯火必携と思われる。
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休業中で無人ユーシンロッジ。緊急避難用に小部屋が開放されていた。ここで今日の大失態、弁当の握り飯を忘れて来たことが判明。然し攻撃は続行。
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山名の謂れと云われる大石からの富士。今日も雲一つない好天気。
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丹沢の主峰・蛭ケ岳と手前の臼ケ岳。大石山頂上は絶好の展望台。ここだけを目指してくる人もいるようだ。
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同角ノ頭が見えて来た。同角山稜は沢に浸蝕され痩せ尾根となり、梯子や鎖場が連続する。然し、道は確りとし、安心して歩ける。
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一見、只の木道の様なキレット。下を覗いても藪で良く見えなかったが、霜と濡れて凍りかかった木橋は要注意であった。
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同角ノ頭にて。ここまで4時間弱、桧洞丸を往復しても良い時間だが、兵糧を考え、計画通り下山へ移る。天候も急に悪化し、時雨の気配。
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石棚山稜から同角山稜を眺める。天気は回復し、西には白峰3山や八ケ岳も垣間見られた。箒沢分岐で滑り易い木道に別れを告げたが、先は急な荒れ道であった。
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神奈川県民の森・最上部の紅葉。あまり利用者も無い様で閑散としていた。
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ラストスパート。中ノ川林道の崖上に被さった紅葉。
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1340、予想外の早さで下山、直ぐ帰路に就いたが、予想以上の事態が待っていた。当日は丹沢湖ラソンが開催されており、国道246号への道は数珠繋ぎの大渋滞。その内に東名高速も混みだし、渋滞25km。高速を諦め、帰路90km246号線をいざること7時間20分、歩行時間とほぼ同じタイムであった。