丹沢・蛭ヶ岳

雑用に追われたり、またスキーを買い代えたりで、山靴をはかずに過ごすこと、約1ヶ月以上と云う異常事態になってしまった。山ノ神を山歩きに誘ったが、気が進まないとの事なので単独山行。前回3月の丹沢山以上に鈍った身体を元に戻そうと、目的地に思いついたのが蛭ヶ岳。丹沢には良く出かけるが、日帰りには少し遠く、実は高校時代以来、約半世紀、蛭ヶ岳には登ってなかったのだ。選んだコースは、山と高原地図『丹沢』に出ていた破線コース、地蔵尾根と云う最短コース。登り4時間45分である。下りは同じく破線コースの源三尾根又は袖平山経由で出かけた。コースの状況が判らないので念のため、20m補助ロープ、安全ベルト、スリング等懸垂下降に必要な装備をザックの下に潜ませた。
 
●場  所:丹沢・蛭ヶ岳
●時  期:平成24年4月24日(火)
●同行者:単独
●時  程:日陰沢橋 0745、広河原堰堤 0835、地蔵尾根入口 0850-0900、小岩峰 1000-1010、
     地蔵平 1055-1105、蛭ヶ岳 1200-1225、臼ケ岳 1330、神ノ川乗越 1355-1405、
     金山谷乗越 1440、約1100m地点 1520-1530、広河原堰堤 1550-1600、日陰沢橋 1650、
 
中央道は空いており、晴れた空に真っ白な富士山が映える。明日の予定を1日繰り上げられて良かった。道志の里は桜が満開。東京では既に葉桜だが、今年二度目の花見を車窓から楽しんだ。登山口の日影沢橋に車を置き、神ノ川林道を辿る。鶯の声が響き渡り春爛漫という所か。
車が2台停まっていたが人影は無かった。林道を歩くこと約50分大きなクリ―ム色の橋を渡ると沢の合流点があり堆積した砂利が広い河原となっていた。道端に木の手作り標識があり、下山に使う予定の源三新道入口の表示があった。地蔵尾根への標識は無いが堰堤へ下る踏み跡を下り、堰堤の奥から下の河原へ出て、沢の左岸を暫く行くことにした。
 
登山口・日影沢橋の駐車スペース(路駐である。土地はあるのに進入できない)。後は大群山。
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金山谷と彦右衛門谷が合流する広河原。ここが実質的なスタート地点。
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当初、左岸を歩き、途中から真ん中を行く。気分は日高の山歩き。右岸に注目していると初テープを発見。ここをへつると左から小沢が合流。入口はその直ぐ先であった。
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ここが地蔵尾根入口。矢印方向に登る。怪しげなロープは要注意。樹と岩角でミニクライミング
この後、急登約30分で尾根に出、傾斜も緩む。地面が緩んでいる為、落石が危ない。
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約1時間、岩に剣を刺したコブから先はキレット状の痩せ尾根。ここから岩尾根がしばらく続く。
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地蔵平から先は別世界。雲が出てきて山頂の眺望はあまり利かなかったが、静穏で暖かいのが何より。臼ケ岳、金山谷乗越経由の破線コースで下山することにした。
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蛭ヶ岳下山中に足が攣り、ピンチ。薬を飲んで痙攣を押さえ、騙し騙し老人の様に歩く。(本人は前期高齢者直前であるが)。残った登りは約300m。振り返ると蛭ヶ岳が高い。
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金山谷乗越。右手、北に延びる尾根が下山路、源三尾根。入口に源蔵尾根の標識があった。これから下りだけ、何とかなるだろう。その後、痙攣は無い。
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源三尾根上部。右手、金山谷側はまるで雪庇状態。地震が起きないことを願いつつ左側を通過。場所によっては両側が崩れているヤバい所もあった。
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上部を除けば比較的しっかりした源三新道もここで終了。あとは花を見、滝を眺めながら林道を只管歩き、日陰沢橋へ。2台の車は無くなり、別の1台が停まっていた。本日も無事終了。
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