石楠花の信濃富士・有明山

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梅雨の合間を狙い、石楠花で有名な信濃富士・有明山に出かけた。4時起きで朝食を軽く摂り、茅野の小屋を出たのが5時過ぎ。昨日は素晴らしい好天であったが、今日はやや下り坂。長野地方は雨の予報だ。雨が松本方面に及ばないことを祈りながら中房温泉を目指した。
 ●場 所:北ア前衛・有明
 ●時 期:平成23年6月5日(日)
 ●同行者:単独
 ●時 程:有明荘 0715、四合目 0805-0815、八合目 0920-0930、
     山頂(北岳)0950、南岳 1005-1030、北岳 1045-1055、
     四合目 1200-1210、三段滝 1245、有明荘 1305
中房川沿いの林道から見上げる有明山は高度感がある。温泉手前で猿の群れがお出迎え。到着した有明荘裏の第3駐車場には数台の車があり、先行者がかなりいるようだ。笹藪が深いと云われる道も良く整備されている。15分ほどで分岐点。急登の後、左側に巻いて行く。チラホラとピンクの色。森の女王・石楠花が現れ始めた。遠くの岩場に咲いている花が多く中々近寄れないが、やがて道端でも真近く観られるようになった。石楠花が無くなり傾斜が緩い尾根筋に出た辺りが4合目。石柱の近くで最初の休憩とした。樹間から時々覗く山々は未だ真っ白だ(何山だろう?)。ここから尾根の右手を巻く様に登る。10分程で有名な?鎖場に到着。思った程危険ではないが、何も無いと緊張するかもしれない。不意に話し声がするので上を見ると先行者?発見。挨拶をすると台風で崩れた道を修理中の地元ガイドさんとの事であった。左手の泥斜面を木の根を頼りに乗り越え、先へ進んだ。7合目は小尾根の上にあり、鎖場の下りからは目指す有明山の頂上部と常念岳方面を望むことが出来る。この先も同じような道で、小さな上り下りが続く。1時間少しで8合目に到着。ここは餓鬼岳方面への主稜線の上であった。東側の斜面には残雪がチラホラ見える。山頂が近着くと展望が開け、大天井岳から餓鬼岳へ至る常念山脈の北部が全て見渡せた。靄が懸かっているのが難点だが、見えるだけでも運が良い。間も無く山頂(北岳)到着。誰もいない。取敢えず南岳まで行く。途中残雪があったが足跡が全く無い。台風以降、誰も通過していないようだ。南岳で昼飯としノンビリする。山頂には桧に似た幹が赤い木が多い。樹の間越しに山々を眺め下山を開始する。北岳で記念写真を撮り往路を戻る。今日は有明山独占かと思ったが単独行の人と出会った。その後8合目下で団体さんを発見。譲る場所を・・と、思いつつ足を踏み出したら思わず転倒。左腕を擦り剥いてしまった。この後足が攣りそうになるやら失態続き。何とか騙し騙し下った。朝方修理をしていた崩壊場所は立派に修復されていた。落葉松林に入ると、間も無く分岐点。三段の滝に立ち寄り、第2駐車場経由で有明荘に戻った。滝周辺の石楠花は今が最盛期で、寄り道をした甲斐があった。その下登山道も二輪草が咲く穏やかな道であった。有明荘裏到着は13時過ぎ。温泉に浸かって汗と疲れを落としたが、体力低下を感じさせるとともに久し振りの充実登山であった。
(帰りの中央道は渋滞延55km。談合坂での4時間待機を含め、10時間かかって東京へ戻った。)