紅葉の南ア・深南部、大無間山(2完)

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【第2日・10月27日】朝4時半に起床。外は濃霧でヘッドランプの明かりが利かない。日の出時間の6時を待ち、霧雨の中を出発。アイゼンは念のため携行したが荷物は軽い。足元と霧と紅葉を見ながら鋸歯を進み、P1を超えた鞍部で一休み。登山道右手に大きなガレがあり、帰路の下りは要注意だ。小無間山は標識があるだけの平凡な頂きで、西峰と云ってもおかしくない唐松沢ノ頭まで足を延ばす。南面のガレ場越しの大無間山を期待したが生憎の雲の中。時折青空が覗くようになったため帰りの展望に期待。痩せ尾根の下り道は紅葉が最盛期。折角の紅葉を輝かせる太陽の光が無いのが残念である。大無間へは長いがユッタリとした尾根が続き、北八ヶ岳に居るような錯覚さえ覚える。右から道が合流すると山頂であった。到着は9時15分。誰もいない霧の山頂であったが、小鳥が近くに近寄ってきた。暗くて色合いが良く判らない。もそっと近う寄れ、苦しゅう無いぞと問いかけたが逃げられた。少し早いが第1食事。寒いので写真を撮った後25分余りで退散。耳覆いを着け、手袋を替えての出発だ。途中の展望点では一瞬霧が晴れ、北面の紅葉の谷が覗けたが再び霧の中に包まれた。往路、展望を期待した唐松沢ノ頭であったが帰路も駄目で、ガレ谷の途中にある落葉松の黄葉がせめてもの慰めであった。10時40分、ここで霧が晴れるのを期待しつつ第2食事。やっぱり駄目だった。小無間山までは霧が行き交う程度であったが、小無間の下りからは霧が濃くなり再び霧雨状態。樹の根も岩も良く滑る。往路心配した場所は慎重に通過したが、P1の下りで足を乗せた木で滑り、右手親指を痛める。更に慎重に歩きながら小屋へ到着したのは12時半。昔、草スキーで転倒し親指を骨折した際は3時間位で指がパンパンに腫れ動かなくなった事を思い出し、お茶兼第3食事を止め、下山の為のパッキングにかかった。13時、荷物を整え出発。約1100mの下りだ。右手をカバーしつつ慎重に下ったが、落葉下に隠された縦根トラップにまんまと捕まり2度転倒。途中雷段で休憩し、14時40分無事?田代中に下山した。何と!下は晴れている。指は!それほど腫れていない為一安心。峠道のハンドル操作には若干苦労したが、5時間車を転がして帰宅した。
(翌日、親指の根元が腫れ、内出血で変色していた為、医者に診てもらった。レントゲンで骨折痕が確認されたが、昔の古傷の様で安心。然し、靭帯損傷に因る内出血である為、骨折より悪いと云われガックリ。完治まで6週間と云う事は・・・今年のクライミングが終わったと云う事か・・・納得、ガーン!!)