南ア・小河内岳・68番目の峰

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 自分だけの秋合宿後段は小河内岳。有名な山ではないが、私にとっては2800m以上最後の峰である。2800m以上の山が幾らあるのか興味を持ったのが約30年前、基準は5万分の1地形図に標高が記載され、地図又はガイドブックで山名が明示されている事だった。当初メモした山は92座。然し勤務が北海道、九州では登ることも出来ず、夫々の1500m以上の山を登り。九州本土55座全て(但し屋久島は6/16)北海道58座(半数弱)を登ったものの本州中部の2800m峰に行く機会は殆ど無かった。定年前、やっと内地に帰還。昔のメモを穿り出して2800m登山を再開した。地図やガイドブックも当時とは変わり、5座追加し98座とした(追加は、明神岳、北鎌独標、乗鞍岳の3峰)。但し標高と名前はあるが山と呼べ無いものもある為、再考察。国土地理院の山岳標高資料を準拠とする事にし、2800m以上68座に変更、変更版での2800峰完登となった。(自選の98座のうち登ったのは89座。未登の9峰は木曽御岳、乗鞍岳の諸峰と北鎌独標であるが、北鎌独標だけは登りたい。)

 ●場 所:南ア・小河内岳
 ●時 期:平成21年9月17日(木)~18日(金)
 ●同行者:単独
 ●時 程:
 【第1日】鳥倉林道駐車場0805、林道終点0840、水場1005、
     三伏峠1055-1135、烏帽子岳1215-1225、小河内岳1325-1350、
     三伏峠1525
 【第2日】花畑及び三伏山(0520~0620)三伏峠0640、駐車場0830

【第1日】長谷村の道の駅で目が覚め、東の山際に目をやると丁度金星と月が出て来るところだった。今日も好天だ。152号線を走り鳥倉林道駐車場に着いたのは8時前。平日とはいえ、既に多くの車が留っている。長い林道歩きの後山道が始まる。昨日までとは異なり立派な道だ、途中のガレ場も保護柵が付けられていた。樹林の中を巻気味に登り、水場、塩川土場からの道を合わせると小屋に到着した。余ったカップ麺で昼食をとり余分な荷物を置いたら、今日の目的地に出発だ。花畑からは塩見岳が綺麗に見える。花畑を上がった稜線の伊奈側は、これから向かう小河内岳まで続く長大な崩壊地。これも直ぐ西側を走る中央構造線の故なのか、日本列島の不思議を見る思いである。緩やかな尾根道は小さな登降をくり返しながら烏帽子岳の山頂へ導いてくれた。ここも絶好の展望台、塩見岳登山の人にお薦めの寄り道場所かもしれない。目の前に前小河内が聳えているが右手の小河内は伊奈側から湧きあがるガスで姿が見えない。のんびりすること無く出発。草モミジや咲き残った高山植物を見ながら歩くうちに避難小屋のある小河内岳に到着した、13時25分。ガスが晴れると日差しが暑い。避難小屋に耐暑避難。水は無いが立派な小屋である。帰路は植物の写真を撮りながら歩く。花畑で避難小屋へ向かう単独行者に遭った他は無人の往復であった。小屋の夕食は近頃珍しいカレー。暖房も団欒場所も無いのでさっさと就寝。余裕がありすぎるのに1番到着で天井の低い奥に入れられたため何回か頭を打ち少し利口になったかも?
【第2日】今日は下るだけ。朝食後、カメラを持って花畑上部へ出かけたが日の出は撮ることが出来なかった(三伏山がポイントであった)。戻ってみると小屋の客はもぬけの殻。水洗便所は既に使用禁止になっている為、久しぶりに香りの良い便所を堪能した。水は小屋で購入せず途中の水場で補給、2時間弱で駐車場に辿り着いた。兎に角無事下山し、目標達成。目出度し目出度しという所か?
追記:まだ頑張って咲き残っていた高山植物と草紅葉は別途『山の花』に載せます。