水無川本谷F5偵察

今年の沢初めでは、永年連れ添った沢靴を離縁してしまい、沢足はチョンガー状態であった。先日、石井、秀山荘、モンベルにてお見合いを行い、秀山荘の沢靴を手に入れた。新婚旅行は水無川本谷が良いかと思い、ネットで情報収集すると、F5の鎖がはずれたことが判明。手前のルンゼを登っている記事も見つかり、ロープをつけて登る写真もあった。ソロで登れるか判らない為、新婚旅行はセドの沢左俣に変更。書策新道から本谷を下りながらF5の状況を確認することにした。
 
●場  所:丹沢・水無川セドの沢左俣
●時  期:平成24年6月5日(火)
●同行者:単独
●時  程:戸沢出合 0905、本谷F1 0935、左俣大滝 1025、白糸の滝 1105-1125、
       本谷F5 1145-1220、本谷F2 1250-1305、戸沢出合 1335
 
7時10分自宅出発。秦野市内で通勤渋滞となったが、丹沢の上高地?戸沢出合に着いたのは8時45分。先に着いた家族連れが登山準備中で、車は数台あったが人影無し。寂しい上高地である。新品の沢靴は一サイズ小さくしたため若干心配であったが沢に入ると特に問題無かった。沢筋を大きな流木が塞ぎ、荒れた感じは否めない。当初の天気予報は晴れの筈であったが、表尾根方面から雲が流れ落ちる、所謂滝雲状態であった為、途中撤退も頭に入れつつ進む。上半身はTシャツ1枚なのに汗が流れるが、滝の飛沫が気持ち良い。
 
本谷F1(10m)右岸の鎖を使って滝上へ。滝上で沢が2つに分かれ、右がセドの沢。
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セドの沢F1(5m)、左手に鎖があるが、右岸の水線が気持ち良い。奥にF2の標識。
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セドの沢F2(6m)、左岸を楽に登れる。この先で二股になり、左股に入る。崩壊した部分もあり、アレ!前と違う!と云う新鮮さが良い。イメージ 4
 
左俣大滝(13m)、中間のバンドを伝うと、実質的な高さは5m程。確りした足場を捜して慎重に登る。この滝の手前で飛沫を防ぐため、カヌー用上着を着用。スリングもザックから出し、残置支点を何時でも活用できるように準備した。気持ち良く登れる滝である。
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小滝が続く沢筋。黄色の小さな花が咲いている。姫蓮華だろうか。
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大岩が被った滝(8m)、秋には相模上臈杜鵑が良く見られる場所だ。大滝より威圧的だが、左岸にガバホールドが続く。ここは気持ちよく濡れて行こう。
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書策新道の横断点にある白糸ノ滝?ここからは書策新道を使って本谷F5上へ向かう。崩壊した場所もあったが、良く見ると上にバイパスが出来ていた。
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本谷F5の鎖はこのとおり。ロープで下った後、左岸の凹角を試してみた。鎖によるA0になるが何とかなりそう。左岸手前に立派な巻道がありソロでも大丈夫そう(保証は出来ないが)。
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下から眺める本谷F5(13m)。滝壺でカメラを一瞬水没させ、焦ったが、無事で安心。イメージ 10
 
本谷F2(5m)、ザックを下して遊ぶ。乾いた左岸を登り返し、右岸は鎖を使わずに下ってみる。(ロープにはヌンチャクを掛け替えし、一応滑落対応)
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本谷F2で遊んでいる時、本日初めての沢人に遭遇。F1前で記念撮影をお願いした。人生最後の沢靴との付合初めは無事終了。今年は大いに沢を楽しもう。
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