『霧の子孫たち』の舞台を訪ねて

イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

イメージ 4

イメージ 5

イメージ 6

イメージ 7

イメージ 8

4日目の28日は、新田次郎の小説『霧の子孫たち』の舞台となった場所を尋ねた。小説はビーナスライン延長反対運動と八島高層湿原の保護、旧御射山遺跡の保存を訴える主人公達の奮闘と挫折を扱ったものだ。八島湿原は何度も訪ねながら旧御射山遺跡については殆ど知らなかった。
今回は午前中に小屋の屋根に積もった落葉落としをした為、午後の出発となった。八島湿原の駐車場は閑散とし、茶店の準備をする人達が僅かに居るだけ。北西に妖しい黒雲が広がる中、1320に旧御射山遺跡跡へ向かう。あの小説を読まなければ、恐らくただの通過地点としか認識しなかった場所である。帰路に再び観察することにし、車山山頂へ向かう。遊歩道には人影が全く無く黒雲が後ろから追いかけて来る。例年に比べ雪が多い。車山の肩・コロボックル小屋で遂に霰に見舞われ退散。同じ道を戻り御射山遺跡から開拓牧場跡?を廻って1600に八島駐車場に帰りついた。
鎌倉時代の様子や反対運動の当時を彷彿させる現場を後にしながら、ビーナスラインを使い、乱開発結果の別荘地へ帰った。人生矛盾、人とは我儘なものだ。