神楽ケ峰周辺・山スキー

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 毎年、春に執り行われるクライミング仲間の山スキー行脚。皆さんの日程の都合で3月5日(金)~6日(土)に早期決定。場所は鍋倉山、乗鞍、御岳と候補が上がったが、前回同様・普天間海上案ならぬ神楽ケ峰周辺に落ち着いた。参加者はリーダーY氏、名人S氏、小生の3名。『烏合の衆会』を標榜して前日4日(金)夜陰に紛れて密かに民宿『入間』に集合。神楽が峰における行動に遺漏無き様、夜遅くまで謀議を重ねた。謀議にはリーダーの奥方、猫のポテ次も加わり兵站支援を頂いた。翌日出発は7時過ぎ。天気は予想外に良く関東の山々は快晴の青空の下、春の装い。然しこれも清水トンネルまで。トンネルを越えた先は雪国、では無く八代亜紀の世界であった。それでも怯まない烏合の衆は『雨何するものぞ』の気構えで和田小屋に前進。荷物を置き、登山装備で第5リフトを目指す。シールを張り付けるスキーの裏面はビショビショ。水をふき取りながらシールを張り付けた。歩き始めは1210、霧雨の中。然し次第に空が開き始め、上ノ芝辺りで霧が晴れ神楽ケ峰の稜線が見えてきた。着こんでいた服を脱ぎ一気に春山ムード。雲海上の山頂へは30分で到着した。昼飯を兼ねた大休止の間も逐次雲が下がり妙高山も見えてきた。
 今回の計画は初日、中尾根を滑降、2日目は四の沢を田代横断コースへバンバン滑ろうと云うもの。明日のコースを横目に見ながら中の沢ノ頭へ移動、ここでシールを脱いで滑降に入った。滑降当初は良い雪であったが少し下ると悪くなり、同時に霧でゴーグルが曇り雪面が見えない。腰が引けると滑降にならづ終始不格好。和田小屋には1350ホウホウの体で到着した。が、小屋で小休止の後、第2次出撃。第5リフト付近を滑って15時過ぎに小屋へ戻った。当日の宿泊客は何と我々3人だけ。風呂にユッタリ浸かり消灯時間21時以前に皆寝てしまった。寝る直前、外へ出るとオリオンが直上に輝き明日への期待を膨らませてくれた。
 2日目の朝は雨音で目が覚めた。和田小屋宿泊者は下からの客が上がる前に圧雪車で馴らしたコースを滑る特典があるのだが、雨ではその気にならなかった(最初から興味も無かったが)。8時過ぎ、霧雨ではあるが登山装備で出かけ、第5リフトが動き出す9時までゲレンデを滑った。第5リフトの運転開始と共に上がり、シールを張って神楽ケ峰に向かったが、昨日とは異なり終始雲と雨の中、自己責任の世界であった。山頂の気温は4℃。滑り出しは三角点との間のコル。1000滑降開始、重い雪であったが昔流行った曲進系で何とか滑る。中ほどは良い雪質の大斜面だ。一昨年は大きな亀裂があったが今年はまだ出来ていない。やがて田代エリア連絡路にぶつかり1015滑降終了。後はゲレンデをテレテレ滑り小屋へ戻った。小休止後、再出撃。リフト終点から大斜面に入るルートを2回(バンバン?)滑って終了とした。1300荷物を整理して和田小屋を後にし、駐車場には13時半頃到着した。後は恒例の街道の湯。湯上りの一杯はグッと堪えて民宿『入間』には16時半。車を乗り換え自宅に戻り、ビールの栓を開けたのが19時少し過ぎであった。天候は良くなかったが計画を全て予定通り実施した『烏合の衆』、中々の者である。計画し先導してくれたリーダーに感謝するとともに。突然の訪問にも関わらず暖かく迎えて頂いた奥方にも感謝の次第である。